【blog】年末に向けてアカウントの話

※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。

 

皆さま、こんにちは。

 

トレンドマイクロ ワークショップ運営事務局です。

 

トレンドマイクロでは、子どもたちや保護者の方に、“安全なICT活用”につながるイベントや情報をお届けしています。

本Blogでは、お子さまのICT利活用や、保護者の方の見守り方のヒントにつながるような記事を投稿させていただきます。

 

 

年末に向けてアカウントの話

 

小中学校での個人用パソコンの導入やオンライン授業のスタートに伴い、お子さまがアカウントを作成する、という場面が多々あったのではないでしょうか?

徐々に年末も近づいてきていますので、本記事では1年の振り返りも兼ねて、「アカウント」に着目していきます。

その利便性とリスク、また便利に使っていくうえでの注意点についてまとめました。

 


アカウントって何だろう?

 

アカウントはインターネットやスマホの普及に伴い、さまざまなサービスを利用する上で必要となります。

では、そもそもどのようなものなのかを知っていますか?

 

 

ユーザーを識別するためのもの

 

アカウントとはずばり、「個人を識別する」ためのものです。

 

LINEを例に挙げてみましょう。

まず初めに、アカウントを作成する必要があります。

ユーザー名とパスワードを設定するのは、「このユーザーは、〇〇というユーザー名で、△△をパスワードとしている」と、識別するためのものなのです。

 

ユーザー登録に必要なのは、メールアドレスやパスワードなど最小限の情報のみで、氏名や住所といった詳しい情報は不要なケースがほとんどです。

識別するための材料は必要最低限となります。

 

 

利用する権利が得られる

 

ユーザーの識別については前述の通りですが、もう1つ忘れてはならないのがサービスを利用できる権利を得られる点です。

 

先述のLINEでも、アカウント作成によってできることは多種多様です。

メッセージの送受信はもちろん、ウォレット機能が使えたり画像や動画の投稿ができたり、またニュース購読や投稿されている動画などへのスタンプによるリアクション、コメントなどもできます。

 

このようにアカウントが1つあれば、多くのサービスを使うことができることがあり、さまざまなメリットがあるのです。

 

 

Scratchアカウントでできること

 


Scratchアカウントについても触れておきましょう。

アカウント作成は簡単にできますし、多くのことができるようになります。

 

 

ネットワーク環境さえあればデバイス問わずどこでもできる

 

いちばんのメリットは、ネットワーク環境のみでデバイスを問わず利用できることです。

 

たとえば、作成途中の作品があったとしましょう。

もし続きを作りたければ、パソコンを持ち歩いたり、もしくはそのデータを持ち運んだりする必要があります。

 

しかし、Scratchアカウントでサインインすることで、どのデバイスからも簡単に作品にアクセスできるのです。

年末年始、ご家族で帰省することもありそうですが、そんな時にも役立つかもしれません。

 

 

保存できる作品数の制限なし


Scratchアカウントがあると、自分の作品をストックできます。

つまり、自分だけの作品集を作り上げていくイメージに近いかもしれません。

自動保存が可能なので、保存をし忘れるといった心配もありません。

 

新しく作り始めたもの、誰かほかのユーザーの作品に改良を加え(=「リミックス」といいます)自分なりに工夫したもの、どちらも簡単に残すことができるのです。

 

1年を振り返って自分の作品を見ると、興味の移り変わりや成長度合いなど、さまざまなことが見えるでしょう。

保存できる作品数の制限もないので、どんどん作ることができます。

また、同時に自分の作品の公開・非公開も選択できます。

 

 

コメントでのコミュニケーションも可能


スクラッチにサインインしている状態だと、他のユーザーの作品にコメントを残すこともできるようになります。

作品の感想や、アイデアの提示なども可能です。

また、「Scratch ディスカッションフォーラム」へのコメントもでき、質問や他のユーザーとの意見交換の場としてコミュニケーションも図れます。

 

このように、アカウントを起点として他のユーザーとつながるなど、コミュニケーションに役立てることもできるのです。

 

 

他にもいろいろあるアカウント

 

LINEアカウントとScratchアカウントを紹介しましたが、それだけにとどまりません。

多くのサービスにアカウントが存在します。

 


アカウントは各種サービスにある

 

たとえばInstagramやTwitter、FacebookといったSNSでも、利用開始時にアカウントを作ります。

だからこそ、ユーザー間で相手が誰なのかが識別し、メッセージを個別に受信することが可能です。

 

同様にその人に合わせた広告の表示や、興味関心に合わせておすすめのフィードも上がってきます。

このように、ユーザー1人ひとりに合ったサービスを提供することにもアカウントは役立っているのです。

 

 

1つのアカウントでひもづけ


アカウント登録というと、それぞれにメールアドレスとパスワードが必要となるイメージが強いかもしれません。

しかし、実はそうでもありません。

 

今までに作成したアカウント情報をひもづけすることで、他のサービスを利用することができるのです。

 

利用するサービスごとにメールアドレスとパスワードが必要となりますが、覚えやすいからと同じものを使い回すのはおすすめしません。

詳しくは次の章でお伝えしますが、アカウントをひもづけることによって、覚えておくべきメールアドレスとパスワードは少なくすることも可能です。

 

 

アカウント管理の注意点

 

 

アカウント作成によってさまざまなメリットを受け取れることが、おわかりいただけたのではないでしょうか?

しかし、一方でその管理にあたって注意点もあります。

とくに、お子さまが何かのアカウントを作る必要があるとき、または何かの拍子でアカウントに関する情報を入力する必要があるときに気をつけたい点をご紹介します。

 

 

アプリ連携や個人情報入力画面に注意!

 

各種SNSにはアプリ連携という仕組みがあります。

タイムラインに面白そうなもの、気を引くものが流れてきて、ついタップしたら、「アカウントへのアクセスを許可しますか?」などの同意を求められたことはないでしょうか?

 

一部のアプリ連携では、プロフィール情報の確認や変更、フォローリストの確認や追加、投稿などさまざまな権限を求められている場合があります。

アプリ間の連携を要求された際には「どの情報をどこまで提供するのか」を確認することが大切です。

 

とくに、小学生くらいのお子さまが、友達に勧められたからと内容を確認することなくアカウント情報を入力してしまった場合、予想もしていないようなことが起きる可能性もあるのです。

 

アプリだけではなく、友達から送られてきたURLを開いたら個人情報入力画面に誘導される、といったこともあるかもしれません。

このような場合には、面白そうだからと安易にアプリを連携させてしまうのではなく、一度立ち止まって慎重に判断することが必要です。

 

 

ログイン画面に注意!

 

前述のURLとも少し関係がありますが、SMSやメールで送られてくるURLにも注意が必要です。

 

知らない番号から届いたSMSや、本物と区別がつきにくいアドレスから送られてきたメールに記載されたURLは、本物と区別がつかないくらい巧妙に作られた偽物のサイトの場合もあります。

 

よくわからない情報元からのURLは安易にクリックしない、またもし誘導されたとしても、安易に個人情報を入力しないという点に気をつけましょう。

 

 

パスワードの使い回しを避ける

 

同じID(=メールアドレスの場合も多い)と、同じパスワードをセットで使い回していませんか?

実はパスワードの使い回しには大きなリスクが潜んでいます。

 

どこかでパスワードが漏れてしまった場合に、芋づる式に他のアカウントまで被害に遭う可能性が高まるからです。

パスワードはサービスごとに変えておくと良いでしょう。

 

また、パスワードを設定する際には推測されにくいものにするとより安心です。

たとえばアルファベットの大文字・小文字と数字、記号を組み合わせる、ブラウザやパスワード管理サービスなどによって自動生成されたものにする、といった方法があるでしょう。

後者は、ブラウザやサービス側が記憶してくれ、その入力にも生体認証(顔認証や指紋認証など)を必要とする、など様々な企業が利便性を損なわない工夫をしています。

 

名前や誕生日、電話番号などで安易に設定しない、同じパスワードを使い回さないなど、今までのアカウントも振り返ってみると良いでしょう。

 


親子で気をつけよう

 

アカウントを作っておくことで多くのメリットがある一方で、リスクもあることを忘れないでください。

 

リアルな世界にも、そして残念ながらオンラインの世界にも、悪意を持って他人の情報を盗み取ろうとする人は存在します。

求められるままに個人情報やアカウント情報を入力する前に、またはアカウントを作成する前に、「本当に大丈夫?」「この入力画面は信頼できる?」というように一度立ち止まってみてはいかがでしょうか?

 

大切なのはリスクを知り、より便利に安心して活用することです。

ぜひ、お子さまとのコミュニケーションにもアカウントに関する話題を取り入れてみてください。

 

 

 

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