先日、小金井市の小金井南小学校で授業をさせていただく機会がありました。
内容は、セキュリティやリテラシーについて考えるワークショップをベースにしています。
日常のデジタルライフで起こりそうなストーリーに対して、クラスのみんなと一緒に、登場人物の気持ちやどんな未来があるのか考えていきました。
“これが答え”というわけではなく、みんなで色々な視点で話すことで、これまでより少しでも周りを見られるようになったり、豊かな考え方が身に付けば、と思っています。
- ストーリー
家の中で撮影したダンス動画をSNSにアップロードした。 - 主人公の気持ち
- みんなに見てもらいたい
- はずかしい
- アンチコメントが心配
- 人気者になりたい
- その他の人の気持ち
- この人すごいうまい
- この人へたくそ、自分の方がうまい
- 楽しいから私もやりたい
- この人うちの近所にいる
- この先はどうなる?
- いいねたくさん、テレビに出る
- アンチコメントがきて自信をなくす
- コメントした人と仲良しになる
- プロダンサーになりたかったが、アンチコメントが多くて踊るのがイヤになって夢をあきらめた
- どんどん知られていくけど、嫌がらせがふえるかも
- おもしろい動画を出してもっといろんな人に見てもらえる
- どうしたらいいかな?
- 動画の意味がわからないときのために、説明をつけくわえる
- (おもしろい動画をアップロードするため)動画を見た人のアンケートを取る
- 動画を削除する
- SNSの偉い人に言って悪い人をやっつけてもらう
- 名前や顔を見せないでアップロードする
- 残念なことが起こらないように、動画を取るときに「悪口をやめましょう」とか「見たい人だけ見てね」と書く
- ちゃんと続ける
- アップロードしなければ良かった
正直、実施する前は、小学3年生にどこまで伝わるか不安もありました。
しかし、杞憂に過ぎず、今回も、子どもたちは、私たち大人も「なるほど~」と思わされるアイデアをたくさん教えてくれました!
これからの時代は、正解のない時代とも言われています。
デジタルとの付き合い方も、絶対の正解があるとは限りません。
新しい解や納得解を導き出すためには、他者の意見を取り入れて自身の考えをアップデートしていくことも大切です。
このワークショップを通じて、子どもたちにそういった力や考え方が身に付くといいなと考えています。
これからも、こういった出張授業や、親子ワークショップの活動を通じて、デジタル活用に関して、みんなで考えていきたいです。
貴重な機会をご提供いただきました関係者の皆さま、ありがとうございました!