【寄稿】どう進めるの?お子さまの学習環境の整え方「オンライン学習の推奨環境と保護者の疑問」 smileme株式会社

※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。

 

皆さま、こんにちは。

 

トレンドマイクロ ワークショップ運営事務局です。

 

トレンドマイクロでは、子どもたちや保護者の方に、“安全なICT活用”につながるイベントや情報をお届けしています。

 

イベント開催支援をいただいている、SmileMeさんより、子どもたちのオンライン学習の推奨環境と、保護者の方の疑問や不安について、ご寄稿いただきましたのでご紹介させていただきます。
SmileMeさん、ありがとうございます!

 

どう進めるの?お子さまの学習環境の整え方

急速な時代の転換期に伴い、子どもたちが学ぶ環境も大きく変化しました。

長期間に及ぶ休校、学校の授業のオンライン化や、オンラインでの習いごと。

自宅での学習時間が増えてきている昨今、その環境を整えることも、とても重要なのではないでしょうか。

インターネット環境を使った学習は、もはや大人だけのものではありませんね。

 

そこで本記事では、自宅におけるお子さまのオンライン学習の推奨環境と、よくお問い合わせいただく疑問や不安について、弊社での事例を交えながらご紹介していきます。

 

SmileMeでのオンラインレッスンの様子

 

Googleアカウントの作成

弊社SmileMeでは、推奨環境の一つとして、お子さま用のGoogleアカウントの作成をおすすめしています。

理由は以下の3点です。

  • メールで送信しているZoomのURLが他のメールに埋もれないようにするため
  • 保護者の方宛てのメールを見てしまうのを避けるため
  • 授業にGoogle Classroomを使用しているため

親子(またはご家族のどなたか)で同じアカウントを使っている場合、同じアドレスにメールが送信されます。

その場合、保護者とお子さまそれぞれにとって重要なメールが、受信件数増加に伴い埋もれてしまう可能性があります。

それを避けるためというのが大きな理由の一つです。

 

また、最近ではGoogle Classroomを導入している学校も増えており、お子さま自身でのアカウントの管理も重要です。

弊社でもGoogle Classroomを使って子どもたちの進捗を管理しており、授業内で使用するテキストも各自でアクセスして、レッスンを進めています。

 

学校でGoogle Classroomを使う場合には、学校側から通知されたメールアドレスとパスワードでログインしないと、「クラス」に入ることができません

その一方で、学校とは別にクラスルームを使うには、学校用とは別のアカウントが必要となります。

 

この先、複数のアカウントを持つのは決してめずらしいことではありません。

必要に応じて都度、アカウントを切り替える練習にもなります。

 

アカウント作成時には、メールアドレスとパスワードを決めていきます。

パスワード管理も重要なポイント。誰かに推測されやすいもの(特に名前や誕生日など)は避けたいので、しっかり大人がフォローしながら関わっていきます。

些細なことのように思われるかもしれませんが、ちょっとしたところからネットリテラシーを育むことにもつながるのです。

※ネットリテラシーに関する詳しい内容は、ぜひこちらの記事をご覧ください。

 

レッスンでのGoogle Classroom活用事例


 

PCは1台でも大丈夫!

お子さまもPCを使うとなると、「人数分の台数が必要なの?」と頭を悩ませてしまうご家庭もあるかもしれませんね。

もちろん、使う人の人数分あって困ることはありませんが、必ず複数台準備しなければならない、というわけではありませんのでご安心ください。

 

「ユーザ切り替え」という機能をご存じでしょうか。

1台のPCに、複数名のユーザを設定しておくことができるのです。

それぞれが使用するときに自分のユーザアカウントでログインするだけ。

起動時に自分のアカウントを選択して「ユーザID」と「パスワード」を入力するだけです。

一度設定してしまえば良いので、とても簡単です。

 

個々のアカウントがそれぞれ自分用のPCを使っているようなイメージです。

自分専用のフォルダを作ることができたり、好きな壁紙に変更できたり、他のユーザに影響を及ぼすことなくさまざまな設定をすることができます

もちろん、ブラウザなどのお気に入り登録やメールアドレス設定もアカウントごとにできて、他のユーザに見られることもないので安心です。

 

何より家族でPCを共有していると、トラブルが発生する可能性はゼロではありません。

例えば、仕事でダウンロードした重要なファイルを知らないうちに削除されてしまっていた、ロック解除のパスワードを何度も間違えられて、しばらくの間ログインさえもできなくなってしまった、などといったトラブルも考えられます。

 

また、オンラインで買い物をする機会も増えてきた今、不意に何かを購入してしまったり、知らないうちに課金されてしまったりというリスクもあるでしょう。

保護者の管理下にあるPCとはいえ、こうしたことを未然に防ぐためにも、1台のPCを家族共有で利用する場合は、ユーザ切り替えがおすすめです。

 

Wi-Fiを活用する

オンライン学習環境を整えるうえで最も重要になるのは、インターネット環境です。

YouTubeなどの動画視聴とは異なり、オンライン学習では双方向のやり取りが生じます

ビデオ会議システムを使う場合、扱うデータ量もとても大きくなってしまいます。

ですから、接続環境をしっかりと整えておくことで、画面がフリーズしてしまったり、音声が途切れてしまったりということが減り、オンライン学習をスムーズに行うことができるのです。

 

とくに、おすすめしたいのはWi-Fiの導入

Wi-Fiとは、LANケーブルを使うことなく、PCをインターネットに接続する仕組みのひとつです。

PCをLANケーブルで繋いで使っていた様子を見たことがある方、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんね。

Wi-Fiが普及する以前は、インターネット接続には必ずLANケーブルが必要でした。

パソコンを使う部屋が離れている場合には、長いケーブルを準備したり、じゃまにならないように壁に這わせて固定したりすることもありました。

 

自宅でのオンライン学習となると、周囲の声や音も気になるもの。

別室で行うこともあるでしょう。

Wi-Fiの活用で、前述の問題点をすんなりと解決できますね。

電波が届く場所であれば、どんな場所でもインターネットへの接続ができます

 

使いたい部屋までWi-Fiの電波が届かないときには、中継器を使うことで解消される場合もありますよ。

 

希望者への授業のレコーディング

弊社ではプログラミングのオンライン授業も行っています。

子どもたちがとても集中して取り組んでくれること、テキストを画面上に開いてのレッスンであることを踏まえ、メモをとる時間の確保が難しい場合が多々あります。

お子さま自身で講師とのやり取りをずっと覚えておくというのも、なかなか大変ですよね。

 

そこで授業後の復習をご希望の方には、オンライン授業の様子を録画しておき、YouTube上に限定公開するサービスを取り入れています。

限定公開なので、動画のURLを知っている人のみがアクセス可能。他の人から見られる心配はありません。

 

授業では言葉でのやり取りに加え、お子さまの画面に目印や矢印を書き込んだりメモを書いたりして、視覚的にも理解しやすいようにしています。

その様子を動画で復習することができます。

 

先にも述べたとおりこちらは希望者のみとなっていますので、必要ないという方や録画に抵抗のある方に対しては、録画自体も行っていません。

 

なお、この録画授業は「YouTube Kids」では視聴ができないため、フィルタリングの設定に関するご相談やお問い合わせもよくいただきます。

フィルタリングについても前記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

いかがでしょうか?

急激に普及しつつあるオンライン学習の一方で、保護者側にも不明点や疑問、心配ごとなどが出てくるのは当然のことです。

しかしながら、これまでの記事でもご紹介しているように、学校でもICTを活用した課題解決型のより深い学びへとシフトしてきています。

そうした流れをご家庭でも取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

すでに学校から配布された端末を自宅に持ち帰り、オンライン学習を取り入れているところもあります。

もちろん地域差はありますが、子どもたちの「密の回避」策としてのオンライン学習は、これからもっと進んでいくと考えられるでしょう。

本記事が少しでも保護者の方々の不安解消につながりますと幸いです。

 

SmileMe株式会社

小中学生向けプログラミング教室「SMILE TECH」ではリアルでの教室に加え、オンラインでも授業を行っています。

内容もScratch(スクラッチ)やProcessing(プロセッシング)などのプログラミングだけではなく、デザインまで幅広いコースをご用意しております。

詳しくはHPをご覧ください。

https://www.smileme.jp/

 

 

※Google、Google Classroom、YouTube、YouTube KidsはGoogle LLCの登録商標です。
※ZoomはZoom Video Communications, Inc.の登録商標です。
※Scratchはマサチューセッツ工科大学の登録商標です。