【blog】芸術の秋!デジタルデザインの話

※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。

 

皆さま、こんにちは。

 

トレンドマイクロ ワークショップ運営事務局です。

 

トレンドマイクロでは、子どもたちや保護者の方に、“安全なICT活用”につながるイベントや情報をお届けしています。

本Blogでは、お子さまのICT利活用や、保護者の方の見守り方のヒントにつながるような記事を投稿させていただきます。

 

 

芸術の秋!デジタルデザインの話

 

長かった夏休みも終わり、秋になりました。

食欲の秋、読書の秋など、秋からイメージされるさまざまなものがありますが、芸術の秋もそのひとつです。

 

本記事では芸術の秋に絡め、Scratchとデジタルデザインについてまとめていきます。

 

 

プログラミングだけじゃない!Scratchでできること

 

 

これまでにもプログラミング学習ツールの1つとしてたびたびご紹介しているScratchですが、実は学べるのはプログラミングだけにとどまりません。

 

今までの記事でも軽く触れたことがありますが、自分でもデザインができるのです。

 

 

スプライトを編集する

 

いきなり自分で何かを作るのが難しいのなら、既存のスプライトを編集してみるところからスタートしてみましょう。

 

たとえば、プログラミングの画面で、スプライトを選択し、「コスチューム」タブをクリック(またはタップ)すると、スプライトの編集画面があらわれます。

ここではスプライトの色を簡単に変えることができます。

 

また、編集はもちろん、新たな気づきも得られるでしょう。

1枚のイラストだと思っていたスプライトが、実はいくつかのパーツのレイヤー(層)に分かれている点に気がつきます。

 

このレイヤーの考え方は、後述するオリジナルイラストを描く際にもあると便利な知識であり、また実際にデザインに関わる仕事をする際にも用いられています。

 

他にも、パーツごとに自分で動かすことができ、より自分のイメージに近いものを作れるでしょう。

キャラクターの表情や、動きをつけるためのコスチュームにも使えそうなアイデアに繋がるかもしれません。

 

 

オリジナルのスプライトや背景を作る

 

既存のスプライトを編集できるだけではなく、自分でオリジナルのスプライトや背景を描くことも可能です。

マウスやペンを使って自由に描いたり、図形を組み合わせて描いたりと、イメージを膨らませながら作成できます。

 

図形を組み合わせる際には、複数の図形をグループ化することにより、効率良く作成できますね。色味や線の太さ、バランスなど、全体を見ながら自分で整えていきましょう。

 

 

好きな画像をコスチュームに

 

作品にオリジナリティを出したい場合には、好きな画像をScratchに読み込むこともできます。

 

自分の好きなキャラクターを好きなように動かすことができたら、と想像するだけでも楽しくなりそうです。

ただし、気をつけるべきルールやマナーがあります。 誰もが気持ちよく使うために必要なものですから、しっかりと確認しておきましょう。

 

 

どんな画像を使っても良いの?

 

 

作品として仕上げていくために、場合によっては「必要なものをダウンロードして使用していく」という工程が発生しますが、何でも自由に使っていいわけではありません。

 

とくに、多くの人に対して公開する場合には、守らなければならないルールがあり、注意が必要です。

 

 

著作権について

 

大切なルールの1つは、著作権です。

著作権は、プログラミング作品以外にも音楽やキャラクターなど様々な著作物(創作物)に対して発生し、著作者(作品を作った人)の権利を守るために存在します。

言葉が難しいので、1つ例を挙げましょう。

 

たとえば、あなたが、オリジナルのキャラクターを作ったとします。

細かい点にこだわり、時間や労力をかけて作ったそのキャラクターを、あなたは友達に見せてあげました。

その後しばらくして、その友達があなたのオリジナルキャラクターを周囲に見せながら「これは自分で作ったオリジナルのキャラクターだよ」と伝えていることがわかりました。

 

さて、このようなことが起こったら、あなたはどんな気持ちになるでしょうか。

悲しい気持ちや悔しい気持ち、あるいは怒りの感情がこみ上げてくるかもしれません。

 

著作権は、これと似たような考え方に基づいていて、「著作権法」として詳しく定められております。

著作者と著作物の権利のために、そして、すべての人が安心して創作活動ができるように、守らなければいけないルールです。

 

 

Scratchにおけるルール

 

以前の記事「作品は発表しよう!でも、気をつけることも」でも触れていますが、Scratchには共有機能があり、作品を世界中に公開することができます。

 

あなたがある作品をリミックスをした場合には、あなたがリミックスする作品に対して、元となる作品とその作者に対するクレジットが自動でつき、敬意を表す仕組みになっています。

そして、リミックスした作品をあなたから共有するときにも、反映されます。

 

しかし、リミックス以外の方法で画像素材を、外部から取り込んだ場合には、メモと作品への貢献欄に、自身で適切なクレジット表記をしなくてはなりませんので、注意が必要です。

 

 

共有時の注意点

 

外部の画像を取り込んだ作品を共有する際に、適切なクレジット表記をしていてもルール違反となってしまうことがあります。

それは、画像の著作者や著作権を管理している提供元で、複製や再配布を禁止している場合です。

 

Scratchにおける共有とは、複製再配布を意味しています。

 

外部から画像を取り込む際には、その画像の著作者や提供元の利用規約を確認しておく必要があります。

ただ、お子さまにとって、難しい表現になっていることもありますので、おうちの方と一緒に確認することをおすすめします。

 

 

ルールやマナーはみんなが気持ちよく使うためのもの

 

 

著作権や他者の著作物の取り扱いについて、触れてきました。

法律の話もあり、「なんだか怖いな」と感じた方もいるかもしれません。

 

最も大切なことは、法律やルール、マナーなどは、違反を罰するためのものではなく、みんなが安心して活動をするためのもの、だという点です。

 

 

デジタルセカイの特徴を理解しよう

 

デジタルセカイでは、画像を簡単に取得、複製、利用することができます

とても便利ではありますが、その裏でよくない影響を受ける人がいるのも事実です。

 

これはプログラミングやScratchに限った話ではありません。

画像だけではなく音楽や動画、文章なども同じです。

だからこそ法律やルールが定められていることを理解しておきましょう。

 

 

ルールやマナーを守ってデザインを楽しもう!

 

何かを作り出すのは、とても楽しいことです。

想像力を働かせて自分の作品を創り出すときには、参考にした作品を創った人、遊ぶ人、見る人、自分の作品を参考にする人など、いろいろな形で作品に関わる人たちが、気持ちよく過ごせるように配慮することも大切です。

 

芸術の秋、ルールやマナーを守って、ぜひデジタルデザインを楽しんでみてください。

 

 

 

トレンドマイクロ ワークショップ運営事務局

 

“子どものデジタルトラブル”に関わる、様々なプレイヤーとパートナーとなり、家庭のデジタルライフにおける課題に対して、各々の強みを生かした取り組みを行っています。

子どもたちの安全なデジタル活用のために、参加者や目的に応じて、 3つのコンテンツを提供できます。

  • 子ども向け(主に小中学生) リテラシー・セキュリティ啓発ワークショップ「デジタルセカイの歩き方」
  • 保護者・教職員向け 講習会(研修会)「安全・安心なデジタル活用のために保護者ができること」
    参考動画はこちら
  • 親子向け デジタル活用を楽しんで学ぶ親子ワークショップ 各種

各コンテンツの実施レポートは、下記一覧よりご覧いただけます。

トレンドマイクロ お客さまコミュニティ > 保護者のためのデジタルガイドブック > デジタルのアレコレ

 

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