【blog】作品は発表しよう!でも、気をつけることも

※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。

 

皆さま、こんにちは。

 

トレンドマイクロ ワークショップ運営事務局です。

 

トレンドマイクロでは、子どもたちや保護者の方に、“安全なICT活用”につながるイベントや情報をお届けしています。

本Blogでは、お子さまのICT利活用や、保護者の方の見守り方のヒントにつながるような記事を投稿させていただきます。

 

 

作品は発表しよう!でも、気をつけることも

 

小学校では各教科にプログラミングの要素が盛り込まれ、プログラミングに触れる機会も増えたのではないでしょうか?

 

何かしら自分の作品が完成したら、「誰かに見てもらいたい」と思うのは、ごく自然なことだと思います。

本記事では自分の作品を公開する方法や情報発信の注意点について解説します。

 

 

作品を公開してみよう!

 

プログラミング学習を進めていくと、その都度、作品は溜まってきていませんか?

 

実は、Scratchで作った作品(「プロジェクト」)は、コミュニティ内で公開(「共有」)することができます。自分で手がけた作品を、たくさんの人に見てもらいましょう。

 

 

Scratchコミュニティって何だろう?

 

Scratchコミュニティは、いわば世界中のScratchユーザーとの交流の場です。

 

自分の作品を公開することで世界中の人に自分の作品で遊んでもらったり、コメントをつけてもらったりすることも可能です。

また、自分の作品を他のユーザーがアレンジ(「リミックス」)することもできます。

 

自分1人だけで楽しむのではなく、多くの人に知ってもらい、楽しんでもらうことができます。

 

 

Scratchコミュニティへの作品公開の方法

 

Scratchコミュニティに作品を公開するには、以下のような手順で進めていきます。

  1. ScratchのWEBサイトにアクセスし、自分のアカウントでサインイン
  2. 公開したい作品を開く「共有する」をクリック
  3. 作品の説明「使い方」「メモと作品への貢献」を記入

それぞれを詳しく見ていきましょう。

 

 

1.ScratchのWEBサイトにアクセスし、自分のアカウントでサインイン

 

Scratchを使うのなら、アカウントを作成しておくのがおすすめです。

自分の作品を即時に保存したり、また自分の作品集としてストックしたりすることもできるので、とても便利です。

もちろん無料でできます。

 


2.公開したい作品を開いて「共有」をクリック

 

過去に作成した作品を公開したい場合は、「私の作品」一覧から選びます。

あとは、画面上部に出てくるオレンジ色の「共有する」をクリックするだけです。

とても簡単に公開することができます。

 

 

3.作品の説明や「使い方」「メモと作品への貢献」を記入

 

せっかく自分で作成した作品です。

より多くの人に見てもらい、プレイしてもらうためにはどのような作品なのかを伝える必要がありますよね。

 

使い方」の欄を活用してみましょう。

どのような作品なのか、アニメーションなのかゲームなのか、ゲームであればどのように操作するのかなど、作品に関する情報を書いておきましょう。

 

他のユーザーもこの「使い方」に目を通して、あなたの作品を開き、実際に見ることになります。

ですから、読み手にわかりやすいように意識してみましょう。

 

メモと作品への貢献」の欄には、作品の制作にあたって参考にしたサイトや情報をまとめます。

もし、音楽や画像などをScratch以外のところから使った場合には、それらの素材の提供元を記載しておきましょう。

 

素材の提供元を記載することは、素材の作者に対する感謝の気持ちの表明になります。

細かい点ではありますが、とても重要な点でもあるのです。

 

どのように書いたらいいのかわからない場合は、他のユーザーの作品を実際に見てみると良いですね。

何を書いているのか、どのように書いているのかを見て、自分の発信に取り入れてみると次第に発信する力もブラッシュアップされていきます。

 

 

アウトプットすることが大切

 

ここでお伝えしたいポイントとして「アウトプットの重要性」が挙げられます。

なぜなら誰かに実際に遊んでもらうことによって、自分では気づかなかった作品の良さや改善点に気づけるからです。

 

たとえば、Scratchでは実行ボタン(緑色の旗)をクリックすると、プログラムがスタートしますが、人によってはゲームの開始時に画面上に別のスタートボタンがあった方が親切かもしれません。

 

ゲームの画面上に、操作方法やゲームの説明を一定時間表示したとして、時間内に全員が読みきれるかどうかわかりません。

 

操作方法の説明が、自分ではわかっていても他の人にも伝わるとは限りません。

その場合、言葉の説明からする必要があるでしょう。

 

または、自分では当たり前だと思って作った作品でも、思いもよらないところをほめてもらえることもあるかもしれません。

 

つまり、良い点も改善点も含めて客観的な視点を得ることができるという点が、アウトプットの大きなメリットなのです。

それが次の作品への大きなヒントにもなりますし、モチベーションにも繋がります。

 

自分の作品は是非どんどん公開して、アウトプットし、ブラッシュアップしていきましょう。

 

 

公開時の注意点

 

画像素材:PIXTA

 

前述のようにScratchコミュニティに作品を公開するのは、とても簡単です。

しかしながら注意すべき点もあります。

 

 

「大勢の人が見る場所」であることを忘れない

 

大前提として、大勢の人が見る場所だということは念頭におく必要があります。

日常生活を送るリアルな世界とは違い、デジタルセカイは世界中のありとあらゆる人と繋がっています。

 

これはとても便利なことですが、だからこそ生じる問題点もあります。

内容によっては誰かを傷つけてしまう可能性もあるのです。

 

自分では「おもしろい」と思うゲームも、見る人によっては不快に思うこともあるでしょう。

何かを表現するのも公開するのも個人の自由ではありますが、その行動には責任が伴うことも忘れてはいけません。

 

見ている多くの人が、楽しく快適に遊べるよう配慮する必要があります。

公開前には、必ず誰かを悲しませてしまう恐れがないかどうか、確認しましょう。

 

 

情報を発信するときに気をつけるポイント

 

今や日常生活にもインターネットが欠かせない時代、私たち一人ひとりが簡単に発信者になれる時代になりました。

感謝などのポジティブな内容も、反対にネガティブな内容も簡単に発信できてしまいます。

 

この手軽さこそが便利でもあり、また同時に注意が必要となる点でもありますので、情報発信において気をつけるべきポイントを紹介しておきましょう。

 

 

Scratchに限らず気をつけたいこと

 

デジタルセカイにおいて、世界中の人と繋がっているのは先述したとおりです。

さまざまな国や地域、人種、宗教、性別を超えて、目の前には見えない人とも繋がっていることを念頭におきましょう。

 

さらに私たちの生活する現実の世界とは違い、以下のような特性を持っていることも忘れてはなりません。

  • 拡散されやすい
  • 消えない

 

たとえば、個人情報について触れると、名前や学校名、電話番号や住所、メールアドレス、顔写真などは公開しないようにしましょう。

これは、自分の情報だけではなく、他の人の情報も同様に扱う必要があります。

 

また、「自分にとっておもしろいこと」が他の人にとってもそうであるとは限りません。

 

デジタルセカイに情報を公開するときは慎重に、そして他の人から見てどう映るのかをよく考えて決断しましょう。

お子さまだけでの判断は難しいことが多いので、保護者としても一緒に学び、一緒に考えるきっかけになりましたら幸いです。

 

 

 

トレンドマイクロ ワークショップ運営事務局

 

“子どものデジタルトラブル”に関わる、様々なプレイヤーとパートナーとなり、家庭のデジタルライフにおける課題に対して、各々の強みを生かした取り組みを行っています。

子どもたちの安全なデジタル活用のために、参加者や目的に応じて、 3つのコンテンツを提供できます。

  • 子ども向け(主に小中学生) リテラシー・セキュリティ啓発ワークショップ「デジタルセカイの歩き方」
  • 保護者・教職員向け 講習会(研修会)「安全・安心なデジタル活用のために保護者ができること」
    参考動画はこちら
  • 親子向け デジタル活用を楽しんで学ぶ親子ワークショップ 各種

各コンテンツの実施レポートは、下記一覧よりご覧いただけます。

トレンドマイクロ お客さまコミュニティ > 保護者のためのデジタルガイドブック > デジタルのアレコレ

 

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