皆さま、こんにちは。
トレンドマイクロ ワークショップ運営事務局です。
トレンドマイクロでは、子どもたちや保護者の方に、“安全なICT活用”につながるイベントや情報をお届けしています。
本Blogでは、お子さまのICT利活用や、保護者の方の見守り方のヒントにつながるような記事を投稿させていただきます。
新しい出会いとオンラインコミュニケーション
いよいよ4月。新入学、進級などご家庭によっては様々なイベントを控えているのではないでしょうか?
環境が変わることで新たな出会いも待っており、お子さまも胸を躍らせていることでしょう。
その一方で、昨今はオンラインでのコミュニケーションの頻度が増えてきています。
リアルとオンラインで異なる点を踏まえ、オンラインコミュニケーションのツールを上手に活用するコツをまとめてみました。
オンラインコミュニケーションのツールと特徴
オンラインコミュニケーションと一言で言っても、実は様々なツールが存在します。
ここではお子さまが主だって使うツールとその特徴についてご紹介していきます。
最もメジャーなツール【LINE】
お子さまが主に利用するものとして、真っ先に思い浮かぶのが「LINE」ではないでしょうか?
家族間での連絡手段としてはもちろん、友達との連絡や他愛ない会話などにも使われる、オンラインコミュニケーションツールの代表格です。
個別に友達とつながりメッセージのやりとりをする「個別チャット」、複数でグループを作ってやりとりをする「グループチャット」。
それぞれのルームでは音声通話やビデオ通話も可能です。
また自分の記事や動画などを投稿できる「VOOM」の利用やそれぞれに対するスタンプ・コメント送信など、多くの機能を兼ね備えています。
限られた友達とのテキストメッセージのやりとりだけではなく、幅広くいろいろな方法でコミュニケーションをとることのできるツールです。
声でつながる【ボイスチャット】
ゲームが好きなお子さまの場合、友達と一緒にボイスチャットを使いながらプレイすることもあるでしょう。
同じゲームに異なる場所から参加し、画面内では同じ空間にいる、目の前に実際に友達がいるかのような臨場感で楽しむことができます。
同じデバイス(Switchなど)で遊ぶゲームでは、「フレンド」として実際につながった人とのみ楽しむことができます。
しかし、異なる機器でも遊べるゲーム(スマートフォンやパソコンでも遊べるもの)では、ゲームをしているその場でつながり、コミュニケーションをとりながらチームプレイをする場合もあります。
SNSにはそれぞれ類似機能がある
上記2つを例として挙げましたが、これらの機能はLINEやゲームだけにある機能ではありません。
それぞれのSNSに備わっている機能でもあります。
FacebookにはMessenger、InstagramやTwitterのダイレクトメッセージ。
Twitterには「スペース」という機能が追加され、お子さまがインターネットを通じて人間関係を広げていける機会が増えています。
今はまだお子さま本人がよくわからなくても、リアルな人間関係の広がりと共にさまざまなツールに関する情報を得て使い始めることも多いのではないでしょうか。
もちろん、SNSと聞くと、お子さまが見ず知らずの人と関わるリスクを思い浮かべる保護者の方もいらっしゃるかと思います。
SNSによっては、年齢制限や利用者の年齢に応じた設定機能が設けられているものもありますので、一概に全員がリスクにさらされている訳ではありません。
しかし、これだけたくさんのツールがあることを、保護者の方は知っておくが大切だと思います。
画像素材:PIXTA
上手にコミュニケーションをとるには?
大前提として、オンラインでのコミュニケーションでは目の前に相手が見えません。
そのため、リアルなコミュニケーションとは「違う」ことを念頭に置く必要があります。
ここでは具体的な事例を挙げながら、どのようにコミュニケーションをとればよいのか、ポイントをご紹介します。
起こりやすいトラブルとは
オンラインコミュニケーションでのトラブルについて、真っ先に思い浮かぶのは口論や炎上ではないでしょうか。
もちろん、状況にもよりますが、実名を公開しないツールでは「どんなことを言っても良い」という誤った認識を持ってしまいがちになり、対象の相手やそれを目にした人に不快な印象を与えてしまうこともあります。
例えば、オンライン上で「かわいい!」「すごい!」と好評の動画やプログラミング作品において、お子さまがその内容がよくわからず、つい「?」とコメントしたとします。
その後、どのような事が起こりうるでしょうか?
投稿者や第三者は「?」とコメントした背景がわかりません。
受け取り方によっては不快に感じてしまうかもしれません。
それを発端として口論に発展する可能性もあります。
また、実際に繋がりのある友達同士であっても、日頃親しくしているからこそトラブルに発展するケースもあります。
例えば、
- 複数人で作られたグループ内で特定の人の発言が多過ぎると感じて通知をオフにしたところ、全体の話を無視していると誤解されてしまった
- 既読になっているのに返事が来なくてモヤモヤする
などが挙げられます。
目の前に相手が見えていればさほど気にならないようなことも、オンラインで姿が見えないことによって誤解に繋がってしまう場合があるのです。
トラブル回避のためにできること
トラブル回避のためには、オンラインコミュニケーションの特徴を知っておくことが大切です。
リアルなコミュニケーションとのいちばんの違いは、目の前の相手が見えていないこと。
相手の様子や置かれている状況が見えません。
実は、日頃のコミュニケーションでは、「非言語」部分から伝わる内容がとても多いです。
声のトーンや表情、仕草など言葉の周辺の情報も含めて伝えることができているのです。
しかしながら、「オンラインで」となると、非言語部分でも伝わるはずの情報が従来のコミュニケーションよりも減ってしまうため、自分が伝えたい内容と異なって伝わってしまうことがあります。
「タイミング」も同じです。
自分にとってはリアルタイムでやり取りができるタイミングであっても、相手が同じようにできるとは限りません。
これらの前提条件を踏まえ、できることとして
- 伝え方(コミュニケーションをとる方法)を選ぶ
- 適度な距離を保つ
が挙げられます。
1.伝え方を選ぶ
オンラインではコミュニケーション方法の選択肢が多いことが特徴です。
文字、絵文字や顔文字、スタンプ、画像、音声、動画などの選択肢から選べるのです。
状況によって相手にいちばん伝わりやすいものを選びましょう。
とくに、感情を伝えるのに絵文字、顔文字、スタンプは有効ですね。
2.適度な距離を保つ
オンラインコミュニケーションでは、距離感を選ぶことができます。
相手によってどのタイミングでメッセージを開くのか、また返信するのか。
やり取りの中においては落ち着いて対応した方が良いときもあるでしょう。
オンラインコミュニケーションにおいて大切なこと
ツールを使い、リアルとは異なるオンラインコミュニケーションを図るうえで大切なポイントは、以下の2つです。
- リスクを知ったうえで上手に活用していく
リアルとの違いをきちんと把握しておく
リスクを知ると保護者という立場上、どうしてもそこから遠ざけようとしてしまいがちです。
しかし、オンラインコミュニケーションがとても便利であることはご存知の通りです。
距離を超えて繋がることができ、自分で適度な距離を保つこともできます。
これまで以上に人間関係の幅が広がり、得られる情報量も増えます。お子さまの可能性の幅も広がっていくことでしょう。
新たな出会いが増えるこの時期に、「どうすればより便利に、安心して使えるかな?」とお子さまと一緒に考え、便利な機能をより有効に活用するための上手な活用法に目を向けてみませんか?
トレンドマイクロ ワークショップ運営事務局
“子どものデジタルトラブル”に関わる、様々なプレイヤーとパートナーとなり、家庭のデジタルライフにおける課題に対して、各々の強みを生かした取り組みを行っています。
子どもたちの安全なデジタル活用のために、参加者や目的に応じて、 3つのコンテンツを提供できます。
- 子ども向け(主に小中学生) リテラシー・セキュリティ啓発ワークショップ「デジタルセカイの歩き方」
- 保護者・教職員向け 講習会(研修会)「安全・安心なデジタル活用のために保護者ができること」
参考動画はこちら - 親子向け デジタル活用を楽しんで学ぶ親子ワークショップ 各種
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